オバケの駐在所
「まぁもちろんタダとは
言えなかった。
お前は視えるようだから
言ってしまうが
俺も化け物だからな。
晃の1番大事な物と
引き換えにして
2人の生気を
吸いとらせてもらったよ。
でも願いは叶えたんだ。
俺は優しいだろう?」
と言いながら、
笑い声のように
動物の鳴き声のように
男はけたたましく
喉を震わせる。
TVで見た事がある。
それは狐の吠え方だった。
「……大事な物って
野球の事?」
私は志野ちゃんの
脈をとろうと
しゃがんで腕をつかんだが
もうすでに
冷たい肉の重みしか
感じない。
「そうらしいな。
どうやら兄弟の
バッテリーの力が
こいつにとって
1番の誇りだったらしい。
でもこいつはそれを
自分で壊したんだ。
ここら辺にある
生贄に5寸釘を打って
怨霊を操る技は
俺が教えたのさ。
呪いにかかったら
解ける事はないし
この虫共も
被怨者がくたばるまで
死ねる事はない。
それでも飢餓だけは
与えといたから
ずっと力を
吸いつづけるんだろうな。
ひどいよなぁ。
泣いて謝りながら
釘を打ってる時も
あったぜ。
自分の事を棚にあげてさ。」
まるで水辺の蓮の上を
歩いていくように
地面に刺さる釘の上を
ゆっくりと
踏みならしながら
晃君のほうに渡っていく。
釘に刺されている
ゴキブリは何故かは
わからないが
本当に死んでないようで
ジタバタと
足を動かしていた。
言えなかった。
お前は視えるようだから
言ってしまうが
俺も化け物だからな。
晃の1番大事な物と
引き換えにして
2人の生気を
吸いとらせてもらったよ。
でも願いは叶えたんだ。
俺は優しいだろう?」
と言いながら、
笑い声のように
動物の鳴き声のように
男はけたたましく
喉を震わせる。
TVで見た事がある。
それは狐の吠え方だった。
「……大事な物って
野球の事?」
私は志野ちゃんの
脈をとろうと
しゃがんで腕をつかんだが
もうすでに
冷たい肉の重みしか
感じない。
「そうらしいな。
どうやら兄弟の
バッテリーの力が
こいつにとって
1番の誇りだったらしい。
でもこいつはそれを
自分で壊したんだ。
ここら辺にある
生贄に5寸釘を打って
怨霊を操る技は
俺が教えたのさ。
呪いにかかったら
解ける事はないし
この虫共も
被怨者がくたばるまで
死ねる事はない。
それでも飢餓だけは
与えといたから
ずっと力を
吸いつづけるんだろうな。
ひどいよなぁ。
泣いて謝りながら
釘を打ってる時も
あったぜ。
自分の事を棚にあげてさ。」
まるで水辺の蓮の上を
歩いていくように
地面に刺さる釘の上を
ゆっくりと
踏みならしながら
晃君のほうに渡っていく。
釘に刺されている
ゴキブリは何故かは
わからないが
本当に死んでないようで
ジタバタと
足を動かしていた。