本当の恋に 気づいた日

「私の人生における汚点、失敗、ミス…とか、そういう単語がふさわしいかしら。ちょっとした油断が命取り、だったのよ」



…はぁ?!



「汚点?…失敗?」



「そうよ。…もっと言うなら、間違いの連鎖反応?…この世に存在する必要の無かった人間よ。……さぁ、私は答えたから、貴方も答える義務があるわよね。…貴方は風雅の何?」



「………」



「答えないの?貴方、約束を…「今の、取り消してください。アイツは失敗なんかじゃない。アイツがいることで救われてる人だって、いるんです!」


…そう、あたしはアイツに肯定してもらった。そして「あたしらしさ」を取り戻してもらった。



「貴方…風雅のことが好きなの?」



「貴方なんかに話す義務はありません」



「…そう。…まぁだいたいは分かったから今日のところはこれで良いわ。私もそろそろ仕事に戻らなくちゃ休憩が終わっちゃう。それじゃ、お大事にね」



「……」


……何だったの…あの人…。



……変な、人…。





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