本当の恋に 気づいた日

次の日の放課後、あたしは佐藤に言った。


「佐藤の気持ちは嬉しかったし、励ましてもらえたおかげで頑張れた。ありがとう。……でも、ごめん。……気持ちには応えられない」


ホントに、あたしなんかがこんないい男を振るなんてどうかしてる…。


「そっか。うん。吹っ切れるまで待つよ」



「え？」



「俺は諦めないから。兄貴のこと吹っ切れるまで待つから」



「吹っ切れる…って……。あの、あたし部長に告白して、付き合ってもらえることになって……」



「……はぁ？！…本当に？！」



……そんなに驚かなくても…。



「…うん」



「………だって、彼女いるんだぞ？！いいのか？！」



「…別れたかもしれないじゃん。部長はあたしと付き合ってくれるって言ったから」



「…別れてなんかねぇよ！悠羅さん、昨日も家に来てた！」












……え？