last love










鍵を手にして速やかに教室へ向かう。






まだ外は明るい。

けど静かな校舎を1人で歩くのは、気味が悪い






早く景介んとこ行こ‥

















「お、ごくろう」


「あとでなんかおごってよ」


「えーまぢ勘弁」






そう言いながら景介はあたしから鍵を取り、教室を開けた。






そしてスタスタと教室へ入って行って






廊下に取り残されたあたし。






「んま、仕方ねーから優しい優しい景介くんが何かおごってあげようじゃないですか」






鞄を手にし、フッと笑って教室から出て来た景介。






「やったー♪」


「あっ、まさかお前?!」


「なに?」


「最初から俺におごって貰う目的で俺を待ってたんじゃ‥っ?!」


「違うし!ばかー」








鈍感な奴で良かった…

























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