満月の初恋
「これとかいいんじゃない??」

レンに差し出されたのは、銀色の小さなハートのついたネックレスだった。

「かわいい・・・」

私は、その上品さ、その可愛さに、一瞬で一目惚れした。

「つけてやるよ。」

レンは私の後ろにまわって、ネックレスをつけてくれた。

ああ、ドキドキするよ・・・。

後ろから軽く抱かれているような感じだった。

ちょっといい匂いがする。

「はい。できた。」

レンは、店内に置いてある小さな手鏡を持ってきてくれた。


「可愛い・・・。」
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