ハツコイ

帰り道。

健人先輩は何も話さずただ黙っていた


いつもは歩幅を合わせてくれるけど
今日は歩くのが早い


健人先輩…

きっと先輩は一人で悩んでるんだよね


悩んで悩んで…
苦しんでるんだね


私は先輩の背中を見つめ、そんな事を思った


「先輩!」


「え…?」


健人先輩の家の前についた。


「明日!どっか行きません?海とか!」
< 192 / 208 >

この作品をシェア

pagetop