なんでも屋 神…第二幕
「神、ノリの奴が下手打って逃げちまった。お前、彼奴の居場所を知らないか?」



…ノリが?そう言えば、あれ以来ノリの姿を見ていない。何か有ったのか?



「いや、ノリとはこの間から会ってない。ノリに何が合ったんだ兄ぃ?」



絶対零度に近い兄ぃの低い声。その冷たい声を聞けば、舎弟じゃなくとも身震いと悪寒を覚えるのが必定。



現に俺も、携帯を持った右手には冷や汗が滲み、背筋には稲光のような一糸の電流が走る。



「分かった。これから兄ぃの事務所に向かう。詳しい話しはそれから聞く。」
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