なんでも屋 神…第二幕
「あぁ〜あ、行っちゃったね彼奴。」



彼奴?さっき事務所ではアンタって言ってた。



なんかムカつくけど、この辺が元カノの強みなのかな?。



奏さんが現れた時から、薄々は裏の仕事の依頼だと思ってた。



でも、気持ちを誤魔化して、奏さんのクラブに行けるとワクワクした振りして私は気持ちを濁していたんだ…。



「一葉ちゃんって言ったっけ?ん〜…大人びた顔立ちだけど、実は若いでしょ!」



神君を乗せた車のテールを見つめていた私の目の前に、マコさんの端整な小顔が割り込んできた。



同姓の私から見ても、妬けてしまう程…一言で言えば美人。化粧なんかしなくても十分じゃない。



あれ?私って、こんなに自分に自信無かったっけ?
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