なんでも屋 神…第二幕
流石にこの時間帯にお客さんは少ないらしく、私達は窓際の一番奥に通されていた。



「一葉ちゃんは神と付き合って長いの?」



分かった…マコさんは女性特有の回りくどい言い方をしないんだ。そんな所に、私の心のガードが解けてしまうんだ。



「神君と付き合ったはこの間からですけど、知り合ったのは神君が[なんでも屋]を始めてからです。」



グラスのお冷やを一口含みながら、納得するように頷くマコさん…まだ神君の事を諦めてないのかな?



暫く重苦しい沈黙が続き、奥さんがペペロンチーノと、私が注文した浅蜊のスープスパを運んできた。
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