なんでも屋 神…第二幕

「あらぁマコちゃん！久しぶりね〜。すっかり大人の女になっちゃって〜！」



親しげに奥さんと会話してるマコさんは、もう随分前から知り合いみたい。そう言えば、神君も親しそうに話してたっけ…。



「あら？マコちゃん此方のお嬢さんと知り合い？前に一度、神君と食べに来てくれた事有ったわよね？珍しく神君が女の子連れてきたから、おばさんバッチリ覚えてるわよ。」



突然話し掛けられて驚いてしまい、私は赤面しながら、ちょこんと頭を下げる事しか出来なかった…感じ悪かったかな？



自然水に檸檬の風味付けがされたお冷は、運ばれてきてそんなに時間は経ってない筈なのに、透明なグラスの周りには汗が滲んでる。



「しかし彼奴…悔しいぐらい一段と格好良くなってたなぁ…。まぁ不細工になられるよりは良いけどね。」



また彼奴って言った…これで二回目。でも何故か、さっきよりは頭に来ない。



心のどっかで、マコさんを元カノとして…一人の女性として認めてしまったのかもしれない。