なんでも屋 神…第二幕
勿論、今でも神君と居るのは楽しい。



でも、何故だろう…。



周りからの視線に脅えている自分が居る。



「なんかさぁ…神と居ると、無言のプレッシャーって言うの?まぁプレッシャーなんて音も形も無い物だけど。それに近いものがあるのよね。」



マコさんも同じだったのだろうか…二人だけで部屋に居れば、私で良いのかと悩み、外に出れば針の筵の如く様々な方向から、鋭く冷ややかな視線が突き刺さる気がする。



「自分が段々嫌いになっていく感覚…彼奴と居ると、そう思う時が有ったな。でも離れられない…離れたくないって気持ちもあって、二つの気持ちが戦っちゃうんだよね。」



いつの間にかマコさんは、私の横に座って肩を抱いてくれた…。




こんなに声を出して泣いたのは、何時以来だろう。




「でもさ、気にする事無いよ。一葉ちゃんは一葉ちゃんのままで…たぶん、神もそれを望んでると思う。」
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