なんでも屋 神…第二幕
「いや、思わせぶりな事を言ってしまった事は謝る。この通りじゃ…じゃが、夜恵が昔の事を隠しとるなら、儂も言う訳にはいかん。すまんかった。」
この街の裏社会のトップに君臨する神堂龍造。その人物が、今俺の目の前で頭を下げたのだ…隣に居る兄ぃは疎か、俺まで閉口する他は無かった。
「いえ、別に結構ですよ。元々興味が有った訳では無いですから。それより、噂では[神堂組]が代替わりをするとかしないとか…。」
嘘を吐いた…少なからず、お袋の過去に興味なら有る。だが、こうなってしまった以上、神堂は口を割らないだろう。
ならば、話しの路線を変える以外他はない。
「名は神じゃったの。神よ、主の目から見て、儂は引退するべきじゃと思うか?それが答えづらいなら、儂が耄碌していると思うかね?なぁに、気にする事はない。主の目で見、素直に思った事を言ってくれて構わん。」
見た目では六十代前半、実年齢は六十代後半…その矍鑠(かくしゃく)とした様は、衰え等微塵も感じさせない。
この街の裏社会のトップに君臨する神堂龍造。その人物が、今俺の目の前で頭を下げたのだ…隣に居る兄ぃは疎か、俺まで閉口する他は無かった。
「いえ、別に結構ですよ。元々興味が有った訳では無いですから。それより、噂では[神堂組]が代替わりをするとかしないとか…。」
嘘を吐いた…少なからず、お袋の過去に興味なら有る。だが、こうなってしまった以上、神堂は口を割らないだろう。
ならば、話しの路線を変える以外他はない。
「名は神じゃったの。神よ、主の目から見て、儂は引退するべきじゃと思うか?それが答えづらいなら、儂が耄碌していると思うかね?なぁに、気にする事はない。主の目で見、素直に思った事を言ってくれて構わん。」
見た目では六十代前半、実年齢は六十代後半…その矍鑠(かくしゃく)とした様は、衰え等微塵も感じさせない。