なんでも屋 神…第二幕
第九章
ノリとビルの前で別れ、改めてこの街の実状を目の当たりにした俺は、余りの事に思わず我が目を疑った。



建物と建物の間、野良猫や野良犬の通りの至る所では、目が血走った奴等がカツアゲ、恐喝を繰り返している。



また違う所では、高校の制服を着崩した奴等が、身体の奥底から溢れるような、抑えきれない暴力を見境無く奮っていた。


そうかと思えば、小麦色に日焼けした肌に負けないくらい錆び付いた髪の毛を携えた女達が、その身体を切り売りするように援交に精を出している。



目を細めた遠くの方では、グレイと黒のスウェットを着た男二人が、交番のお巡りに追いかけられていた。



徐々に向かってくるスウェットの二人組。グレイの方は金髪を立てた鶏のような頭。黒い方はミディアム程の黒髪の毛先にだけカラーを入れている。
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