なんでも屋 神…第二幕
秀太のSHOPを出てからも、メインで[サグ]を探すポイントで有る薔薇に着目して視線を動かすが、その存在の欠片すら見えない。



まぁ、風牙から情報を聞き出したとしても、一朝一夕で奴等が尻尾を出す訳が無い。



なんせ、現役の奴等も手を拱いているのだから。



「ちょっと、さっきからずぅ〜っと歩き回ってばっかりだけど、何か手掛かりでも有るの?其れとも私に対する嫌がらせ?」



マコがそう疑うのも無理は無い。空を見上げても先程迄の羊雲はその身を隠し、西の空には完熟したトマトのような夕日が輝いている。



「別に、無理して付いて来いとは言った覚えが無いぞ。それに、お前の仕事を手伝うとも言ってない。」



表情に満面の笑みを張り付かせ、振り返ったマコの肩越しには…一葉?そうか、ガッコが終わったんだ。
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