なんでも屋 神…第二幕
最低限の準備を済ませ、今や世間からの注目を一斉に浴びているメインへマジェスティを飛ばす。



事務所が入ったビルの前にバイクを停め、既に黒山の人集りが出来ている前方のメインへ足を進める。



前には警官等が目を光らせ、その後ろには各局から配置された取材陣等が、辺りの人々からコメントを貰っていた。



最後尾には、専らメインを根城にしている、ヒロを中心としたスカウトマンや、好奇心を剥き出しにした野次馬共が連ねる。



「一気に火が点いたみたいだな。これじゃ当分は仕事にならないだろ?」



俺の姿を見つけるにつけ、路頭に迷ったように狼狽えた表情をしているスカウト等の輪を抜け、隣に並んだヒロに話しかけた。
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