なんでも屋 神…第二幕
二人で夕食を平らげ、小言の雨霰を飛ばしてくる五月蠅いお袋を避けて、俺の部屋に避難する。



「随分料理美味くなったな。あのカレーを作ってくれた時とは大違いだったぞ。」



離れていた時間を取り戻すかのように寄り添う二人を、時間がゆっくりと二人を包み込む。



身体を付けているだけで、特に会話などいらない。二人の心が満たされていく時の流れ。



こんな優しい時間が続けば良いと願う二人だが、休息は似合わないと天が告げる。




明日からまた新たなトラブルに巻き込まれていく事を、この時の俺は考えもしていなかった…。
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