なんでも屋 神…第二幕
銀色に輝く鋭利なナイフは、男に柄の部分だけを残していた。



…スペツナズナイフなら、最初から言えっての…。



スペツナズナイフ…早い話しが飛び出しナイフ。玩具のようだが、その威力は人間に突き刺さるには十分な物に成る。



避けようと思えば避けれなくも無かったが、後ろには一葉が居る。



俺に避けると言う判断は出来なかった。



「テメェ!」



今まで俺の邪魔をしまいと、傍観を決め込んで居た秀太が走り出した瞬間には、ドアも閉めぬまま倒れた仲間を二人残して、あざ笑うかのようにデリカは走り去っていった。



「神君…大丈夫?」
< 253 / 344 >

この作品をシェア

pagetop