なんでも屋 神…第二幕
「そう言えばどうしたんだ秀太?まさか俺の危険を察知した訳じゃないだろ?」



俺の問いには何も答えず、徐にスティードへと歩いて行き、振り返ると秀太は[Z・Z-second]の包みを持って来た。



「出来上がったから持って来てやったんだよ。また作り直す羽目にならなくて良かったけどな。」



頭上に浮かんでいた疑問符は、一葉とお揃いのシャツが入った包みと、秀太の言葉で打ち消された。



その間にも左肩からは絶え間なく出血が続き、指先の下には、僅かながら水溜まりが出来上がっている。



風牙が到着する迄、秀太には倒れている二人を縛って貰い、俺は兄ぃの子飼いで在る赤城へ電話を繋ぎ、二人を取りに来て貰う事と谷口の居場所を聞き出した。
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