なんでも屋 神…第二幕

未だ意識の戻らない兄ぃに付きっきりの爺は、［神堂組］事務所の近くに借りたマンションで、兄ぃと供に眠っているとの事。



お互いに直ぐ行くと言って電話を切り、今度は掛け慣れたノリへと電話を繋ぐ。



招待状は手元に届いた…諸々の準備も考えると、パーティは明後日だな。



「どうした神、何か有ったのか？」



アドレナリンの波が引けて行き、次第に激痛が襲ってくる。



全身が気怠く重い…それに伴い、徐々に息も荒くなる…。



「俺達が来るのが遅いと、招待状が届けられた。明日朝一で陸運局迄走ってくれ。」



滴る血の音が響くガレージ内で、軽く立ち眩みを覚えるが、重力に従ってナイフの重みが激痛の目覚まし時計と成る。