なんでも屋 神…第二幕
「だからそれ止めてってば〜。あ〜ぁ、折角髪型直してきたのに。」



俺のこんがりと日焼けした肌に負けない小麦色の髪を、一生懸命に手櫛で直している一葉。



凡そ一年振りに再会した一葉は、俺が閉口してしまう程端麗な容姿になっていて、それが少し悔しく思えた。



晴れて高校生となった一葉と、俺は約束通り付き合う事になり…一葉が待っていられるか心配だったが、その時はその時で仕方が無い。



「今日の仕事はもう終わったの?ってか、仕事は有った?」



含み笑いを混ぜながら聞いてくる一葉に、少しムカついた。最近、[なんでも屋]の方は若干暇気味。
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