なんでも屋 神…第二幕
「忙しい中、わざわざ時間を割いて迎えに来たってのに…そう言う事言うなら帰ろうかな?」



馬鹿らしいと周りの人々は鼻を背けるだろうが、俺と一葉の仲も今日のような小春日和の如く澄み切っていた。



「…ん?もうファンクラブでも出来たのか一葉?あんまり頭の良さそうなファンじゃなさそうだけどな。」



幸せな気分をぶち壊す威圧の視線…校門の脇に屯し、各(おのおの)灰色のブレザーを着崩した6人が此方を見つめてくる。



「はぁ〜…マジ最悪。神君にはバレないようにって気遣ってあげてたのに。あんな奴等気にしないで行こ行こ!」



そんな一葉の言葉とは裏腹に、俺の気持ちは高揚していた。最近大人しくしてたから、少しは運動もしないとな。
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