なんでも屋 神…第二幕
「どうした神?」
物置の扉の向こうから、何の気無しに話しかけてきたノリだが、俺と同じく視線を床に並んだ収納庫止める。
お互い微笑を張り付かせたまま頷き、ノリが収納庫の扉を開いた。
その眼前には、信じられない光景が現れた。
二階建てだと思い込んでいたこの家は、地下にも部屋が在ったらしく、十段程の小さな階段が続いている。
小さな身体の利点を生かしたノリが、階段に身体を滑り込ませた後、照明など点いていない階段を慎重に下っていく。
黴(かび)や湿気の嫌な臭いが鼻腔を激しく責め立て、俺とノリは表情に不快感を如実に表すが、行き当たった鉄製の扉を前にして瞳から色を消し去った。
物置の扉の向こうから、何の気無しに話しかけてきたノリだが、俺と同じく視線を床に並んだ収納庫止める。
お互い微笑を張り付かせたまま頷き、ノリが収納庫の扉を開いた。
その眼前には、信じられない光景が現れた。
二階建てだと思い込んでいたこの家は、地下にも部屋が在ったらしく、十段程の小さな階段が続いている。
小さな身体の利点を生かしたノリが、階段に身体を滑り込ませた後、照明など点いていない階段を慎重に下っていく。
黴(かび)や湿気の嫌な臭いが鼻腔を激しく責め立て、俺とノリは表情に不快感を如実に表すが、行き当たった鉄製の扉を前にして瞳から色を消し去った。