なんでも屋 神…第二幕

「この間はどうも…日向さん。何なら奇襲してくれた事の感謝も述べましょうか？」



ノリから頭一つ分抜け出た俺の顔を見て、明らかに狼狽した様は、血が抜け出たように蒼白其の物。



「…か、影山達は何をしてるんだ！」



決して狭くも無く広くも無い地下室は、窓など存在しない為、埃臭さと黴（かび）臭さが鼻腔まで貫く。



武器を持たない日向は、目の前に有るクラブドラッグが入った、透明なビニール袋を投げつけてきた。



「…それを売れば良い金には成るだろう。だから見逃してくれ…。な？た、頼むよ。」