なんでも屋 神…第二幕
投げつけられたビニール袋をキャッチしたノリが、何も言わず俺にその袋を手渡してくる。
それが俺から迷いと言う戸惑いを消した事を、日向も俺も気付きはしなかった。
「た、足りなければもっと渡す。何だったら、[狼我會]と手を切って[神堂組]に納めても良い…だから、頼む。」
ノリを押し退け、無言で日向の前まで向かっていった俺は、感情を消した瞳のまま、日向の右太股を撃った。
…感情など呆れ果てて瞳に灯る事も無い。
ただ唯一有るとすれば、己可愛さで訴えかけてくる日向に対して、どす黒い憎悪感が芽生えている。
「くっ!な…何をするんだ!」
撃たれた右太股を押さえ、芋虫のように身体をくねらせる日向は、怨みと憎しみの籠もった双眼から、涙を零しながら睨みつけてくる。
それが俺から迷いと言う戸惑いを消した事を、日向も俺も気付きはしなかった。
「た、足りなければもっと渡す。何だったら、[狼我會]と手を切って[神堂組]に納めても良い…だから、頼む。」
ノリを押し退け、無言で日向の前まで向かっていった俺は、感情を消した瞳のまま、日向の右太股を撃った。
…感情など呆れ果てて瞳に灯る事も無い。
ただ唯一有るとすれば、己可愛さで訴えかけてくる日向に対して、どす黒い憎悪感が芽生えている。
「くっ!な…何をするんだ!」
撃たれた右太股を押さえ、芋虫のように身体をくねらせる日向は、怨みと憎しみの籠もった双眼から、涙を零しながら睨みつけてくる。