なんでも屋 神…第二幕
第二幕最終章
「え?それはどういう…。」



去り行く神堂を追いかけるように放たれた金城の言葉にも、一切振り返らず部屋を出て行く神堂。



「先ほど説明されたと思いますが、私が話しを進めます。さて、先ずは何から話しましょうかね?」



そんな俺の言葉に、室内には一気に不穏な空気が漂い、金城が連れ立ってきた舎弟二人も、金城の背後で身体を強張らせた。



「…じゃあ、先ずはこれに見覚えは有りませんか?」



そう言ってテーブル上に放り投げたピンクの錠剤は、小気味良い音をさせながら金城の前で舞うようにして転がった。
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