なんでも屋 神…第二幕
闇に引き込まれた俺を助けられるのは、常に安心と安らぎを与えてくれる女神のみ…。



しかし、この場に女神は居ない。



「止めろ、神。これはお前が望んだ結果じゃないだろ…。」



途切れ途切れなノリ声…それが僅かに鼓膜を揺さぶり琴線に触れたが、引き金は限り無く0距離地点に近付いている。



日向の隠れ家を出た帰り道、神堂と何を話していたのかを執拗に聞いてくるノリに、俺はとうとう根負けしてしまったのだ。



そして依頼金代わりに、クラブドラッグに対する権利を譲り受けた事、それを全て廃棄する考えでいる事を話していた。



「全部話したぞ。これで納得したか?」
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