なんでも屋 神…第二幕
眠りの泉に波紋を広げたのは、昼過ぎに鳴り響いた兄ぃからの電話。



ノリは骨折と偽り、[安田病院]へ入院したらしい。



恐らく奏からの口利きが有ったのだろう。



入院させたのは、普通の会社なら労災と言う名称の、兄ぃなりの優しさと言った所か…。



兄ぃからの電話を終えると、待ち構えていたかのように赤城からの、報告を含めた最後の着信。



日向はクラブドラッグのオーバードーズで死亡…あれから好きなだけ悪魔の秘薬を楽しんだのだろう。



後に、日向は元薬剤師だった事が判明した。ギャンブルにのめり込み、[狼我會]のフロント企業である闇金から、多額の借金が有ったらしい。



それがある時を境に全額返済されていたとの事…その時期から金城とコンタクトを取り、クラブドラッグの製造を交換条件に帳消しして貰ったんだろう。
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