なんでも屋 神…第二幕
ヤクザ絡みではないので面倒臭くは無いと言っても、人の気持ちを変えるのは容易な事では無い。さて、どうするか…。



大さんがトイレに入って行ったのを見届け、考え込んでも埒が明かないと思い、一先ず事務所に戻った。



木目調のデスクの上では、乳白色にも似たカップの中で、焙煎したてのコーヒー豆が香り高い湯気で俺の鼻腔を擽る。



「よぅ、[なんでも屋]は今日も暇か。」



シリアスな俺の表情を台無しにしてくれたのは、裏の仕事が無く暇を持て余しているノリ。



「ノリなら人の気持ちを変えたい時はどうする?」
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