なんでも屋 神…第二幕
予定通りに進んだ事に、喜々とした表情でジムを後にした。



その喜々とした表情を見た受付の女性従業員は、俺が入会を決意したと思ったのではないだろうか。



久しぶりに泳いだので身体の表面はふやけ、朝から何も食べていなかった胃は悲鳴を上げ始めた。



古川さんの息子が勤める会社へ赴く手前に有った、全国…いや、今やアメリカまで進出しているファーストフードで食事を済ませる。



最早時間を潰す事にも慣れ、待つ時間は苦痛では無くなった。本来なら授業中にも関わらず、一葉がメールを寄越すと言う事も有るが…。



午後七時過ぎ、古川さんから聞き出した特徴の男性が会社から出て来た。


細身な古川さんとは似ても似つかない、筋肉質の中年。



少し下腹が目立つが、古川さんから特徴を聞いていなければ、間違い無く見逃していただろう。
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表紙・目次

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