なんでも屋 神…第二幕
古川さんに聞いた限りだと、毎日の帰宅は午前様。真っ直ぐ家に帰る訳が無い。



中古のマンション暮らしである古川さんの息子に、金銭的な余裕は無いだろう。



毎晩飲みに行くとすれば、安居酒屋ぐらいのはず。中々一人で行くというのも考えにくい。



まぁ常連同士で飲む事も考えられるが、取り敢えずは大人しく後を付いて行ってみる。



…ん?女物のブランドショップに寄るのか?



何だか俺の理想に近付いていく流れだが、此処までくると後が怖い気もする。



黒いショップ袋を右手に携え、今にでもスキップしそうな程顔を蒸気させ、メインではない方に向かって行く。
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