なんでも屋 神…第二幕

足の長い一葉には、その茶色いウエスタンブーツが良く似合い、コツコツと音を立てて俺の斜め後ろを付いてくる。



ブーツから伸びた白い足がデニム地のミニに吸い込まれ、同じく首にかけたデニム地のテンガロンハットが、歩く度少しずつ左右に揺れていた。



これから梅雨を挟んで待ち受けている夏の為、今日は一葉と夏物を買いにショッピングデート。気軽な［なんでも屋］にだって、偶の休みは必要だろう。



一足早くＴシャツやサングラスを買い揃え、荷物で手が塞がった俺を後目に、身軽そうな一葉が俺の腕に絡み付き、更なる負担をかける。



「いっぱい買い物出来て良かったね！」




そうね…小物やＴシャツで済んだ俺の荷物は少量で、大半は一葉の荷物だけど。



まぁ依頼が飛び込んでくれば、一葉とは会える回数が極端に減ってしまうから、こんな時ぐらい仕方無いかな。