認めないっ!!
物心ついた時から私は女の子が好きだった。気がつくと目で追いかけているのは皆女の子だった。

だからといって私は自分が男だと思った事はない。綺麗と言われるのは好きだし、嬉しい。可愛い服も大好き。

私は女の子として、女の子の事が好きなのだ。実際、お付き合いした女の子も数人いる。


逆に何故私が男の子が苦手かというと、これといって理由はない。どんなに素敵な男の子を見ても、何の感情も湧いてこないのだ。

男の子に好きだと言われてもちっとも嬉しくならなかったし、むしろ鳥肌が立った。

だけど男の子同士の恋には、私自身同じ立場にいて大いに共感出来るので、私は理解のある方だと思う。

私はなかなか理解者を得られなくて、相談出来る人があまりいなかった。だから私はこの学園の学園長によく相談している。

彼は紳士で、本当に信頼のおける人物だから、私は安心しきっていた。寮の同居人が男だなんて夢にも思わなかった。


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