先生…?

でも貴方が私を好きになってくれることはないよ。

もう少し早く生まれてたら少しは違ったのかな。



もう少し早く生まれてたら先生は私を好きになってくれたかもしれない。



貴方には子供もいて優しくて美人な奥さんがいる。




こんなに好きなのに…



これが叶わぬ恋なのかもね



これ以上好きにならないように先生も手伝って?


私が先生に思いを伝えるからちゃんと私に終止符を打たせて?




『先生…?』



『ん?どうした?』




私が先生のこと好きって言ったら先生驚いちゃうよね



『私ね、先生の事好きなの』


『…。』


先生、びっくりしちゃった?まぁ自殺しかけた子にいきなり好きって言われたらびっくりしちゃうよね。



でも、今、このふたりっきりの時間を使って、この恋ももう終わりにしたいの。


これ以上好きになったら、きっと私、先生の家族をバラバラにしちゃうから。



だからまだ歯止めが効くうちに先生の口からごめんって聞きたい。





『先生…?』

早く言って?


『…お前がもう少し早く生まれてたらな…。』

そんな悲しい顔しないでよ
先生…!!
そんなこと聞きたくない。やめて、そんなふうに優しく言わないでちゃんと断ってよ…。


『先生…?私、叶わない恋だってちゃんとわかってるから…だからお願い?ごめんって言って?』


泣きたくなる前に先生から離れたい…。



『…ごめんな?こんな俺を好きなってくれて…』




…最後の言葉は余計だよ…

私は先生だから好きになったんだよ?



先生を好きになって辛いことはあったけど後悔してないから。




だから、ちゃんと幸せになってよ?




『先生…幸せになってよ?それと生まれ変わったら、今度は私の事、好きになってね?』



『おう!生まれ変わったら真っ先さまにお前を迎えに来るからな?』


『あはは!わかった!』





先生…
大好き。




END
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