Better half
心配してくれるのは有難いけど、放って置いて欲しい。

私は俯き加減に、再び、口にハンカチを運びながら、

『…大丈夫なんで』
と少し冷たくあしらった。

『ふぅーん…じゃあ行くわ』

聞こえる彼の声は、トーンが下がってて、(なんだよ、親切に声掛けてやったのに)と言った感じなんだろう。

私はと言うと、ただ、はやく行って…だ。

なのに…

『じゃあ、これやるよ』
の声。

『えっ!?』
差し出された彼の手だけを見る私。

生徒手帳くらいの大きさのピンクの紙。

それが何かも分からないけど、取り合えず、私も右手を差し出した。

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