Better half
その時、ピンクの紙の事を思い出した。

『そう言えばさぁ、通りすがりの知らない人に、なんか貰っちゃったんだぁ』

と言ってみる。

真依は、
『ふぅーん』
と言ってるけど、紙になんて、全然興味無さそうだ。

その反応に、ピンクの紙を、真依の目の前でチラつかせ、

『なんか、メンバーと一緒に打ち上げに行けるらしいよ』

しらっと言ってみる。

『ふぅーん…えっ!?』
真依の目の色が変わる。

瞬間、私の手にあったピンクは、既に、真依の手に…。

『うっそぉ〜っ、まじでぇ!?』

目を見開く真依。

彼女のクールビューティーが、こんなにコロコロ変わるのを見れるのも、滅多に無い事。

私にとっては何の値打ちも無い紙切れでも、真依にとっては、夢の世界への招待状なのだろう…。


『すっごーいっ!
これって、メンバーが気に入った人しか貰えないんだよぉぉぉっ!なんでぇ?誰に貰ったの?』

興奮気味の真依。

鼻の穴がピクピクしてる。
笑える。

こんな真依、初めて見た。

『えっ?じゃあメンバーだったんだ…誰かな?
ちょっとだけ体育館覗いたけど、よく見なかったから…

それに、冴えない感じの人だったよぉ。
どっちにしても、魂胆が見え見えだし、なんか、ナンパみたいで嫌だなぁ』

『バカッ!たまたま何でか知らないけど通りすがりの人に貰おうと、魂胆がナンパだろうがレアなのよっ!たった、四枚しか配らないんだからっ!』

バッ…バカって…。

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