Better half
そう言いながら、気にして右手で自分の左頬、右頬を交互に触る男に、私は慌てて
左右に首を振った。

『あっ、そうじゃなくて…あの…私…』

しどろもどろになってしまう。

そんな私を見て、男はフッと笑った。

『びっくりしたよ。渡り廊下で倒れてて、あんた、人だかりに揉みくちゃにされるとこだったんだぜ』

あぁ。

多分、この男が
保健室まで連れてきてくれたんだ。

それにしても、ここで、そばに居なくたっていいんじゃない?


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