Better half
私はさっきより少しだけ大きく、再び声を出してしまった。

だって、それは、あの ピンクの紙をくれた時に見た£のペンダントが下がってたから…。

『あっ、打ち上げの紙の…』
そう言いながら、視線を彼の顔にやった。

たしか、目が隠れるくらいの邪魔な前髪に、暗そうな黒い縁の眼鏡を掛けてるはず
なのだけれど。

その顔は黒縁眼鏡の暗い、冴えない顔なんかじゃない!

ラフにかきあげた様な前髪に、芯のある、黒い瞳…けど、
なんだろう?

なんだろう?

とにかく

とにかく

多分、モテるタイプだと思う。

けど、一日に、こんなにアルファベットのペンダントトップを見掛けるなんてあるもの?

しかも、£を二回も見るなんて。

そんなことを考えてたら、無意識に男の顔をじっと見ていた。

『なに?何か顔に付いてる?』






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