「傍にいてやんよ」



彼はそう言いながら手を振り走っていった。


小さくなるまで見つめ、何気に時計に目をやると8時15分。


と同時に、遠くから、
よくあるチャイムの音。


遅刻ね。


「もういいや」


諦めてそう呟いた。


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