赤い愉楽
怜奈は頭を抱えた。


下を向き涙目になる。


「なぜなの?」


ぽつりとつぶやく怜奈。



そんな怜奈の背後で
乾いたインターフォンの音が鳴り響いた。


少し身体をびくっとして
反応する怜奈。


その後も執拗になり続ける
インターフォンに促され


怜奈は気だるそうに
玄関へと向かう。
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