赤い愉楽
人を見下したその言葉は
穏やかな口調で



放たれる。



「キミが工藤君かい?」




車に乗る人物が僕に呼び掛ける。



その姿はスモークを貼った
ウインドーの中にあってよく見えない。




「私がワタヌキだ」

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