赤い愉楽
ドアの前で怜奈がノックをすると
出てきた男はウザったそうな目をして出てきた。


「どちら様…」


大柄な男の太い声が
怜奈の頭上から響いてくる。


怜奈は上目づかい。
キッと男を睨みつける。



「あなたはここのマスターですか?」


怜奈の言葉に黙ってうなずく男。


「何の用だ?」


店のマスターは客ではなさそうな怜奈に向かって
冷たい言葉で対応する。
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