赤い愉楽
怜奈の髪に顔をうずめて
耳元でそっと囁く奥田。



「僕はワタヌキがうらやましかった。


あなたを手に入れたいがために
僕はワタヌキを殺したんだ」


奥田が顔を近づける。
怜奈はそっと目を閉じた。


唇と唇を重ね合った二人。


でもその時
目を閉じる怜奈の瞳から


一筋の涙がこぼれおちた。
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