赤い愉楽
そして戻ってきたクドーは
左手に鉄の棒を持っていた。


「あいつの奥さんなら何か知ってるかもな」


そう言って
クドーは怜奈の顔に鉄棒を近付ける。


その鉄棒はコンロで熱せられ
赤く燃えていた。


燃える鉄棒に照らされて
クドーの顔が赤く見える。


「じゃあ…拷問なんかどうかな?


奥さん」
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