赤い愉楽
怜奈は
頭がどうにかなってしまいそうな恐怖に耐え

なんとか声を絞り出す。


「学校って何よ?さっきから
あなたの言っていることはさっぱり…」


そう涙声で訴える怜奈を
いきなり平手打ちするクドー。


怜奈は床に崩れ落ちた。


「ふざけるな!俺はあの学校に
入れられて


身体も心もボロボロにされたんだぞ!


そしてエミは…俺のエミは…」


激しい憎悪を滾らせたクドーは
鉄棒を振りかぶり


怜奈の頭に照準を合わせた。



「お前もエミと同じ目に合わせてやる…」
< 41 / 377 >

この作品をシェア

pagetop