赤い愉楽
男の話を無視するかのように
女性は話し出す。



「胸に3発。右足にも1発。
計5発の弾丸が主人の身体に残っていたんです」




男は女性を凝視する。



「この世の中は息苦しくなってしまいました」



静かな口調で男は話す。

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