赤い愉楽
奥田はにっこり笑う。


「また逢ってくれますか?


今度は海の見える店で
食事などどうでしょうか?」


奥田の言葉に怜奈は
いたずらっぽい笑みで返す。


「どうしようかな…


そうだ、奥田さん。
私さっきなぞなぞ出すって言ったわねよね?


これに答えられたら
行ってもいいわよ」



奥田も笑う。


「いいですよ。私の持てる力全てを使って
お答えしましょう」


2人の笑いがテーブルの上に
充満する。


怜奈は奥田の眼を見つめ
問題を出した。



「じゃあ、行くわよ。


問題!


<あなたの名前を言ってください>


ちゃんと理由も答えられなきゃだめよ。


わかる?」


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