赤い愉楽
平野の突然の問いに
グラスを磨く手が一瞬止まるマスター。



「クドー?誰だ?知らんな」



また黙々とグラスを磨き始めた
マスターは平野に一瞥もくれず言葉を返す。




「知らないんですか…


まあいいか。


じゃあ私は今から独り言を言うので
気にしないでくださいね?」


平野はマスターをじっと見つめる。



「独り言ですから気にしないでくださいね?


鬼軍曹さん」



< 99 / 377 >

この作品をシェア

pagetop