赤い愉楽
マスターはカウンターの下で
果物ナイフを握り締めた。


恐ろしい形相で平野を睨みつけるマスター。


「おまえ…俺を逮捕しに来たんだな…」



「え?逮捕?何のことですか?
あなた悪いことしたんですか?



今日はあなたを逮捕しに来たわけじゃないんですよ。


安心してください」



とぼけた表情で話す平野。


マスターは相変わらず
警戒を解いた様子はない。


「クドー!


復讐なんてやめときなさい!」





平野は大声で叫ぶ。


「あなたは操られているだけなのです。
もう一度言います。


復讐なんてやめておきなさい」



平野はそれだけを言い残した後
ドアへと向かう。


そして出て行こうとした瞬間
マスターの方に振り向いた。


「あなたがクドーに味方してるなんてねえ…


鬼軍曹がクドーに味方した
その経緯…


私は非常に興味がありますね。


では失礼します」



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