茜ヶ久保マリネの若気の至り
私の手の中で、海刀神が只の水へと戻る。

「私の身は好きにしなさいな。だから…」

睫毛を伏せ、視線を下げ。

自分の甘さに自嘲しながら。

「その子は解放してあげて」

私は格下の雑魚相手に哀願するしかなかった。







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