茜ヶ久保マリネの若気の至り
やがてクラーケンの黄ばんだ歯が、より深く私の白い肌に食い込む。

ギシッ。

「んくぅうぅぅ…!」

ギシギシッ。

「うぁっ!あぁぁああぁっ!」

わざと歯を擦り合わせるように動かし、肉の感触を堪能するクラーケン。

そして遂に。

ブチリ!

「きゃああぁあぁぁあぁっ!!」

私の乳房の肉の一部が、クラーケンの咬合によって食い千切られた!

血が滴り落ち、焼け付くような痛みが走る。

「これが茜ヶ久保マリネの肉か…」

クチャクチャと不快な咀嚼音を立て、私の肉を味わうクラーケン。

「くっ…殺して…殺してやるっ!殺してやるわクラーケンッ!!!!」

苦痛と恥辱、そして目の前で自らの体の一部を咀嚼されるという挑発に、私は狂ったように喚き散らした。

< 68 / 101 >

この作品をシェア

pagetop